2006-02-24
和書「子供の生きる国」
この本を読んだら、ある意味で子育ての肩の力がぬけそうです。筆者は、二度の流産の後、日本で第一子、イギリスで第二子、フランスで第三子を出産、その後日本へ帰国しました。
イギリスでは妊娠9ヶ月期間中2回しか内診しなかったとか、奥園壽子さんもビックリの究極のズボラ弁当(幼稚園)や、フランスでは担当産科医がヴァカンス中いなくなるので妊婦検診できないとか、父親のかかわり方、大人の生活に子供が合わせるというやり方、いろんな話が次々に出てきます。イギリスやフランスの沐浴の仕方には爆笑します!
筆者が関西出身ということもあり、関西風のおもしろい書き方も手伝って、かなり笑いながら読めます。
両国の子育てにすっかりなじんだ筆者が日本に帰国して、フツーの日本人の感覚を取り戻して育児してくると、だんだん「息苦しくなってきた」と書いています。本を読んだら、日本の子育てがなんだか変な方向にそれたままつっぱしっているのではないかとさえ思えてきます。
子育て支援政策への批判も最後に少しコメントされています。
アメリカやアジア諸国だったら筆者の目にどう映ったかな?と思いましたが、続編はもう無理かというのが少々残念なところです。
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